工場内や倉庫内で製造物の材料や商品を運搬するのが、フォークリフトの主なお仕事。他に、運んだ物の検品作業や荷下ろし作業なども行います。重い資材を運ぶことが多い職場では、需要が高い仕事と言えるでしょう。フォークリフトはいくつかの種類がありますが、四輪の車体の前にフォークがついているタイプがカウンターバランスフォークリフトです。車体の安定性があり、タイヤも70度以上回るため、小回りが利いて利用しやすいのが特徴です。職場の中でも利用頻度が高いので、フォークリフトの仕事をする場合、まずこのタイプの使用方法をマスターすることが大切になってきます。他には、商品管理用の倉庫でよく利用されるのがリーチフォークリフト。車体を高い状態で停止しながらフォークを動かせるので、商品出荷の運搬に便利です。リーチフォークリフトは、狭い場所でも作業できるので利便性はありますが、カウンターバランスフォークリフトよりも安定性に欠けるため、運転する際には注意が必要です。
フォークリフトのお仕事は、重い物を何度も運ぶことになり、場合によっては高い場所での運搬作業を行わなければなりません。危険を伴う作業となるので、安全に業務を行える管理能力が求められます。また、工場内のライン作業や倉庫内でのピッキング作業を行っているところで、フォークリフトを使用するケースも多くあります。未経験から挑戦できる仕事ですが、操縦方法が自動車と似ている部分があるので、自動車の運転経験があると強みになります。フォークリフトを運転するには資格が必要です。資格は運転技能講習を受講して修了すれば取得することができます。ただ、最大積載荷重が1トン未満のフォークリフトは特別教育を受けなければなりません。この特別教育は、運転技能講習よりも簡易な講習で、講習時間が短く、修了試験がありません。運転技能講習の実施は、国の地方支局の登録教習機関が行うのに対し、特別教育は各事業所(企業等)又は都道府県労働局長登録教習機関で実施されます。