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関係性マネジメントで解決!いい人間関係を保つコツ

社会に出れば、誰しも悩むのが人間関係です。プライベートの友人であれば、気が合わなくなったらフェードアウトなどもできますが、ビジネス上の付き合いとなるとなかなかそうもいきません。この人とはどう距離感を取ったらいいかな……と思いながら行動を伴にすることもあるでしょう。

社会人として、上手な人との付き合い方・距離の取り方とはどのようなものでしょうか?メンタル・ジャーナリストの大美賀直子さんにお話をうかがいました。
 

レギュラーかイレギュラーか、関係性によって付き合い方を変えていく

私たちは、日頃の人間関係によってたくさんの情報や刺激、安心感を享受している一方、人間関係によって要らぬ気苦労を抱え、貴重な時間を浪費することも多いものです。そのため、付き合う相手との関係性をよく吟味し、お互いにとって有益な関係を続けられるようにマネジメントしていく必要があります。
付き合い方を考える際の最も重要なポイントのひとつに、自分の活動フィールドにおいてその人間関係を継続していくかどうか、という点があります。

下記に、①その関係が単発的に終わる可能性のある「イレギュラー・メイト」との関係、②仕事仲間や友人、地域での知人のような「レギュラー・メイト」との関係、この2つのパターンにおける上手な付き合い方と距離の取り方のヒントを解説します。
 

①「イレギュラー・メイト」との関係は“つながっている”ことが重要

イベントや勉強会などの単発的な場で知り合った人。こうした人は、今後も自分の活動フィールドで関係を続けていく相手ではないため、“続ける”ことも“断つ”ことも自由です。

お互いの連絡先を交換し、つながりを持っておくことは大切ですが、必要がなければ、その後は密に連絡をとらなくてもよいのです。相手からメッセージが来ても、今、その関係を発展させるつもりがないのなら、「時間ができたら、ぜひまたお話ししましょうね!」といった角の立たない短文のメッセージを返しておくとよいでしょう。

とはいえ、こうしたご縁を軽視するのは、とてももったいないことです。単発的な出会いで縁のあった人は、利害関係がないからこそ忌憚なく話しあえる友人、相談相手へと発展する可能性を秘めています。また、つながりを持っておくと、その人の得意分野、専門領域の情報を尋ねることもできます。今後のビジネス上のつながりに発展するなど、大切な人脈になる可能性もあります。

したがって、現時点での活動フィールドにおけるつながりがないからといって、関係をまったく絶つ必要はないのです。むしろ、名刺やSNSアドレス等はしっかり保管しておき、尋ねたいことや相談したいことがあれば、いつでも連絡できるようにしましょう。相手にとっても単発的な出会いだと思っていた相手から思いがけず連絡があると、うれしく感じるものです。
 

②「レギュラー・メイト」との関係は“親密になりすぎない”ことが重要

一方、仕事仲間や友人、地域での知人のように、継続的な関係を築いていく相手とは、親密になりすぎないことが重要です。こうした相手との関係は、数年から数十年にわたって続けていかなければならないものです。したがって、お互いに対する不快な印象を強くしないためにも、心の距離が近づきすぎないようにバランスをとっていく必要があるのです。

そもそも、付き合いの親密度が増すと、相手の負の部分が見えてしまうものです。「一見真面目そうなのに、上司が見ていないとよくさぼっている人」「感じがよさそうなのに、陰では悪口をよく言っている人」――距離が近づきすぎると、このように相手の負の部分が丸見えになってしまいます(もちろん、あなた自身の負の部分も見られています)。

本来、負の部分のない人間などいません。したがって、相手の負の部分にだけとらわれていると、信用できる人が少なくなり、人付き合いが困難になってしまいます。一方、適度な距離をキープしていけば、相手の負の部分を理解しながらも、その点ばかりにとらわれないでほどよく付き合うことができます。長く付き合う間柄だからこそ、お互いのよいところを中心に見られる関係でいることがとても大切です。

では、このように適度な距離を保ちながら付き合うには、行動レベルでどのようなことを心がけるとよいのでしょう? 「共に過ごす時間を物理的に制限する」――これが最も取り組みやすい行動です。たとえば、仕事仲間とのランチは週の半分程度にする、アフターファイブのお付き合いは2か月に1回程度にする、といったことを心がけている人もいます。その際には、「昼休みには、買い物や手続きなどの用事を済ませたい」「夜はゆっくり休まないと身体が持たない」など、私用であったり疲れやすいなどの体調を理由にしておけば角が立ちません。
 

まとめ

以上のように、「イレギュラー・メイト」も「レギュラー・メイト」も付き合い方のスタンスを決めておけば、相手の都合や不愉快な感情に巻き込まれることなく、ほどよい関係で付き合える相手になります。ぜひ、ご紹介したポイントを参考にして、上手なバランスでお付き合いを続けていきましょう。

※この記事は2018年2月時点での情報です。
 

記事監修:大美賀 直子
メンタル・ジャーナリスト、カウンセラー。産業カウンセラー、精神保健福祉士等の資格を持ち、メンタルヘルスや人間関係の保ち方、ストレスをためない考え方、人間の心の成長に関する情報発信をインターネットや雑誌等で行っている。企業や大学等で心理相談を行いつつ、メンタルヘルスやコミュニケーション、人生課題に関する研修活動も行っている。『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』(さくら舎)等著書多数。
 
 
 

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