スキルを上げる

服装心理学®が教えるステップアップコーデ

仕事がうまくいかないとき、人間関係に悩んだとき、新たなステップを踏みたいと思うとき、誰でも、今よりもう少し理想の自分に近づけたくなるものです。そんなときに役に立つのが毎日のコーディネート。あなた自身の顔立ちや体型に合っていて、着ていて気持ちが良い服を身につけることで、イメージアップを図れたら、理想の自分に近づくことができます。「おしゃれ」と「人の心の動き」との関連性を掘り下げたコーディネート術を、服装心理学®の専門家でありパーソナルスタイリストの久野梨沙さんに伺いました!

まずはタイプ診断! 心の持ち方で似合う服の探し方は変わります

転職を考えたり、自分をもっと理想に近づけたいと思ったりしたら、必要なのは「自信」ですよね。ではどうやったら自信を持てるか、誰から承認をもらいお墨付きを得ればいいのかは、人によって異なります。あなたは次のどちらのタイプでしょうか?

【自分軸タイプ】

何事においても自分が納得しないとダメな人。自分の内側に評価基準があり、自己実現欲求が強いタイプ。仕事でも上司に評価されることより自分が納得できたかどうかで満足度が決まる

【他人軸タイプ】

周りの人に喜んでもらえることで満足感を得られる、評価基準が外側にあるタイプ。自己実現を追求するより、他者の役に立つことに喜びを感じ、誰かに認められることに自分の価値を見いだす。
実は、この【自分軸】【他人軸】どちらのタイプかで、オススメのコーディネートや服装の選び方が変わってきます。まずは自分自身のタイプを見極めましょう。

【自分軸タイプ】の人にオススメなのは、似合う服と好きな服の両立

自分軸の人は、自分の好みを人にアピールできてはじめて満足感が得られます。だからどんなに他人から似合うと褒められても、それが自分の好きな服でないといつまでたっても自信が持てません。
まずはクローゼットを見直して、「流行だから」「無難だから」と選んでいるワードローブとは思い切ってさよならしましょう。好きな服を並べたら、その好きな服をどう着こなせばもっと素敵に見えるかを考えていきます。まずは、次にあげる項目について、自分の好みを確認しましょう。

<色>

・赤、黄、青、緑、黒、白など、自分が好きな色を確かめます。
・同じ系統の色でも、薄いもの、濃いもの、鮮やかなもの、濁っているもの、くすんでいるものなど、色調・トーンで自分の好みを確かめます。

<形>
・上から下までまっすぐで細身、下に向かって広がっている、ウエストが絞ってあるというような、どんなシルエットが好みかを確かめます。
・フリルがついているもの、シンプルなものなどパーツの好みを確かめます
・水玉、チェック柄、ストライプといった柄の好みを確かめます。

<質感>

生地が柔らかいか硬いか、光沢があるかないか、手触りがサラサラしているかふかふかしているか、ツルツルしているかマットか、など質感の好みを確認します。

自分の服の好みを確認したところで、好きな服だけど似合わないものがある場合、その似合わない要因が色なのか、形なのか、質感なのかを確認します。探し出したら似合わない一番の要因となっている要素だけを変えて、コーディネートします。こうすることで好きな服の雰囲気をキープしたまま自分に似合うスタイルになります。
そうして自分の好みに合い、かつ、周りから見ても似合う服装を身につけることで、もっと自分に自信が持てるようになるでしょう。

【他人軸タイプ】の人は、「褒められる服」を徹底研究しよう!

物事の基準が他人からの評価や、人から見て素敵かどうかによる人は、「好きな服」と言われてもピンとこないかもしれません。その場合は思い切って、他人にどんな服が似合うと思うか聞けばいいのです

<身近な人に聞く>

本来ならプロのスタイリストの力を借りるのが確実な方法ですが、ハードルが高いなら、まずは、家族や友人に意見を聞くだけでOK。これまでのコーディネートで、どれが似合っていたか率直に聞いてみましょう。
「あのワンピースが素敵だったよ」と言われたら、それは色が良かったのか、形が良かったのか、それとも質感が良かったのか、詳しくヒアリングしていきます複数の人に聞くと褒められる服の共通点が必ず見えてくるはずです

<ショップ店員に聞く>

新しく洋服を買いに行くなら、接客に積極的なショップの店員さんを捕まえて、似合う服のアドバイスをもらいましょう。喜んでコーディネートしてくれるはずです。このときのポイントは2つ。
・必ず数店舗回る
・服の系統の異なる店に行く
せっかくショップに行くなら、いつも利用している店だけでなく、これまで挑戦したことがない雰囲気の店にも足を踏み入れてみましょう。自分では選ばない服の中に、似合う服があるかもしれません。

顔の印象を明るくする色選びのコツとは?

次に、転職時の面接や仕事の大切な場面でイメージを上げる色選びをご紹介します。
仕事の場面では周りの人の注目は、全身ではなくバストアップや顔周りに集まりやすいものです。だからこそ顔の印象を明るくすることが効果的
あなたの本来持っている顔の色素の濃さによって似合う色調が異なるので覚えておいてください。

<色素が濃い人 → 濃く鮮やかな強い色調>

肌が地黒/焼いたらすぐ黒くなる/瞳の色が濃い/眉毛が濃い/本来の髪の色が暗い というように、色素が濃い人は、あなたの顔の存在感を引き立てる濃いトーンのトップスを着るのがオススメ。
黒や茶色などの深い色だけでなく、ビビッドなピンクやネオンイエローなど鮮やかな色が似合う場合もあります。

<色素が薄い人 → パステルカラーなど淡い色調がベスト>

肌が色白/日焼けすると赤くなる/瞳の色が薄い/眉毛が薄い/元々の髪の色が明るい といった特徴を持つのは色素が薄い人。そんな人は濃い色調のトップスだと顔色が暗く見えてしまいます。薄い色合いや淡い色合いなど、柔らかな雰囲気のある色調のコーディネートを選びましょう。特にスーツはちょっとした色の明るさで印象が変わります。黒ではなく明るいネイビーなど周りより一段階明るいトーンを選ぶと洗練されて見えます。

似合う服を着ていれば必ず内側から輝いていく

似合う服を着る、それだけで人の印象はぐっと変わります。服を褒められるなど、プラスのフィードバックを受けられれば、自分は大切な人間だという気持ちや自信が自然と湧いてきます。そうすればきっと行動にも表れてきて、いつしか理想の自分に近づけるはず。
外見から変えていくことで、内側も変えることができる。服にはそんな不思議なパワーが秘められているんですよ。ぜひ、自分に似合うコーディネートを探してみてくださいね。


記事監修:久野梨沙
服装心理学®に基づくスタイリングの第一人者。大学で認知心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を経てパーソナルスタイリストに。服装を用いたイメージコントロールやモチベーションUP術に定評があり、キャリアアップを目指すビジネスパーソンや起業家のスタイリング、企業研修などを幅広く手がける。現在はパーソナルスタイリストスクールも運営、後進の育成にも尽力中。
https://www.hisano-risa.com

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