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あえて100点を目指さない!家庭と仕事の両立のコツ

子育てをしながら仕事をすることの難しさを痛感しているママは多いのではないでしょうか。今週は仕事が重なっているからバリバリさばいていかねば! と思った矢先に子どもが熱を出して、出社できなくなったり、仕事上でトラブルが発生し、子どもの保護者会に出席できなくなったり。仕事も家庭も中途半端にしかできてないなぁ、と思い悩む人もいるでしょう。そこで今回は、今の時代にフィットした妊娠・出産・子育ての情報・サービスを提供している、ポーラスタァ代表高沖清乃さんに、仕事と家庭や育児とのバランスを無理なく取れるコツについてうかがいました。

ワーキングマザー歴10年!3児の母となり、やっと見えてきたコツ

先日、長男が9歳になりました。つまり、私のワーキングマザー歴もいよいよ10年目に突入です。その間に次男と長女が誕生し、気がつけば3児の母に! 末っ子はまだ0歳なので、毎日バタバタではありますが、とはいえ、10年目の成果か、仕事と家庭や子育てとの調整が少しずつできるようになってきたと思います。そんな私自身の経験や、たくさんのママたちとの交流の中で実感した、ママとして、働くひとりの女性として、楽しく軽やかに生きていくためのコツをお話しします。

子どもの成長と共にステージは毎年変わる! キャリアには緩急をつけよう

結婚したら、あるいは子どもが生まれたら働きにくくなる、といったイメージは根強く、人によっては結婚や出産を機に仕事を辞めてしまうことも。確かに結婚や出産で女性のライフスタイルは大きく変わりますし、自分の都合だけでなく夫や子どもの都合も生じてくるため、思い通りにキャリアを描くことが難しくなるかもしれません。

とはいえ、結婚や出産で、いつ・どのくらい仕事に影響が出るかは、人によって大きく差があるもの。たとえば、夫の仕事の状態や勤務時間、休日、転勤の有無、あるいは実家が近い人とそうでない人とでは、子育てのサポート体制も異なります。また、子どもの性格・体質もそれぞれなので、小さい頃に熱を出しがちな子もいれば、小学生くらいになってから母親との時間をたくさん必要とするタイプの子もいます。親側も、子どもを何人も持ちたい人もいれば、そうでない人もいます。あらゆるケースが人それぞれ。さらに子どもは年々成長しますし、夫の仕事や両親の健康状態まで含めたら、予見できるようなことは意外と少ないのです。

つまり何事も“その時になってみないとわからない”、“やってみないとわからない”ですよね。だから、自分のキャリア形成の道筋も、「子どもが生まれたら仕事なんて続けられない」と決めつけて辞めてしまったり、あるいは「絶対にこのキャリアは手放さない!」と血眼になって頑張り過ぎたり、結果を急がなくてもよいのです。「いま」の自分や周囲の状況を冷静に判断し、諦め過ぎず・頑張り過ぎず、置かれた状況でそこそこ頑張っておく、くらいのほうが、また次のステージに移ったときや、別の問題が起こったときにも対応がしやすくなると思うのです。「いま」は子どもの発熱が多く、仕事を休んでばかりだけれど、来年になったら状態が大きく変わる、ということだってあるのです。

キャリアも子育ても、0%か100%かではなく、30%くらいのときもあるよねとか、いまは80%できるタイミングだからやり切ろう! というように、長い目で見れば緩急が出てくるはずです。いろんな局面があると思っておくだけでも、両立は楽になる気がします。

叱ったりへこんだりするのは無駄!状況は何も変わらない

我が家には0~9歳の子どもが3人いるわけですが、3人それぞれに起こる問題は異なるので、毎日本当にてんやわんや。末っ子の予防接種で仕事を半休にしたと思ったら、同じ週に長男の保護者会があってまた半日つぶれ、今度は次男が発熱! または、私の原稿の締め切り日が3つ重なったとか、パパが長期の出張で不在だとか。仕事もプライベートもタスクが盛りだくさんです。だから、たとえば晩ごはんひとつとっても、しっかり作ることができる日もあれば、「ごめん! 宅配ピザで!」という日もあります。しっかり作れた日はつい「(せっかく作ったんだから)ちゃんと全部食べなさい!」と言いたくなりますし、かといって宅配ピザの日は「私ってなんてダメなお母さんなんだろう……」とへこんだりもします。

が、こうして叱ったりへこんだりしても、決して状況がよくなるわけではなく、実はこれがもっとも無駄なことではないかと、最近少しずつわかってきた気がします。

ママは笑っているのが一番!毎日100点を目指さない!

子どもにとっては、ママが元気で笑っているのが一番のはず。なのに、こんな簡単なことを忘れて、ついつい「たくさん食べさせなくちゃ」「早く寝かせなくちゃ」「字が上手に書けるようにしなくちゃ」「英語を学ばせなくちゃ」と、100点のお母さん・100点の子どもを目指して、焦ったり悩んだりしてしまいがちです。さらに、「仕事で成果を出さなくちゃ」「あの資料提出が今日までだった!」と仕事のことまで考え出すと、子どもに「早くしなさい」「もう寝てくれたらいいのに」と、こちらの都合を押し付けてしまったりもします。

でもよく考えると、ママが自分の毎日を大切に暮らして、子どもたちと笑顔で過ごすことが、本当はママ自身一番やりたいことですよね。だから、子育ても仕事も100点なんて目指さないで、「ピザの日も、まああるよね」「ちょっとくらいトイレトレーニングが遅れても、それがこの子と我が家のペース」「仕事の資料の出来が60点だったけど、いまの私にとってはこれがベスト」と考えるようにしています。煮詰まったら、深呼吸をして肩の力を抜いて過ごせばOK。100点を目指さないというやり方は、子育ても仕事も楽にしてくれますし、何よりワーキングマザー業が楽しくなること間違いなしです。


記事執筆:高沖清乃
株式会社ポーラスタァ代表、フォトアプリ『Baby365』プロデューサー、マタニティサイト『ニンプス』発行人。
北極星のように“情報の海の中で迷う人の目印となるような情報”を届けることをミッションとし、2006年株式会社ポーラスタァを設立。2008年に働く女性のための妊娠・出産情報サイト・書籍『ninps(ニンプス)』を発表。女性誌などで話題に。子連れ旅行に関するアドバイスも行う。2男1女の母。

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