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ワーママ対応にパパの参加も!お受験ママが実感した小学校受験のいま

仕事をしているママが小学校受験に挑戦するのは、受験用のお教室通い、家庭での受験勉強の大変さからも難しいといわれています。しかし、近年は土日対応のお教室が増えたり、パパも積極的に協力するようになったりして、働きながら子どもの小学校受験にチャレンジするママも増えているようです。

そこで今回は、今年実際に娘さんの小学校受験を経験したワーママ「さくらさん」に、最新お受験事情を教えてもらいました!

8年ぶりの私立小学校受験! やっぱり私立に通わせようと思った理由

この秋、娘の私立小学校受験に挑戦しました。といっても、現在中学生の息子も小学校受験をしているので、8年ぶり2回目の挑戦です。息子のときに経験しているだけに、小学校受験の大変さは身に染みています。
受験用のお教室通い、家での勉強、そしてそれらにかかる費用……それだけでなく、子どもの出来不出来に一喜一憂し、親子で煮詰まっていくあの感覚、本当に大変でした。
息子は第一志望の小学校に合格できましたが、今回は私も仕事をしているので、娘に小学校受験をさせる気はありませんでした。

しかし、息子の学校では「学校独自のカリキュラムの面白さ」や「宿泊行事の充実した内容」など、私立ならではのよさというのを実感しています。しかも、その魅力は学校によってさまざまで、それらを選択できるのも私立だからこそ。

中学校受験や高校受験は、私立小学校に通っていても選択できますし、中高大学付属の学校であればエスカレーターで進学することもできます。そのほうが選択肢を増やすことになると思い直し、娘の小学校受験を決めました。

小学校受験のために、どんな勉強が必要なのかというと……

小学校受験を決めたら、まずは受験用のお教室通いです。息子のときは評判のよいお教室を探して、少し離れた場所まで通っていましたが、今回は近所で手を打つことに。仕事があるので、専業主婦の頃と同じようにはいきません。夏期講習に滑り込むように入りました。

お教室での授業内容は、「ペーパー」「行動観察」「工作と絵」「運動」がメインの4本柱。
「ペーパー」はいわゆる紙のテストで、数字や季節などの一般常識に関する問題に答えるものや、聞いた話を記憶し、その話について答えるものなどがあります。
「行動観察」は集団で自由遊びをさせ、他人との関わり方を見ます。お友達とよいやりとりができることが大事になります。
「工作と絵」は、道具を上手に使えるか、作品を時間内にきれいに作れるか、絵であればきれいに塗ったりできるかを見ます。
「運動」は一般的なものもありますが、“指示行動”といって、たとえば、平均台を歩いて、飛び降りたらそこで3回ジャンプ、印まで走って、なわとびを5回跳ぶ……というように、指示された内容を間違わずにやりとげる練習をします。

どれも、お教室だけでやればいいわけではなく、当然、お家でも復習や練習が必要になります。気分にムラがある幼稚園児にこれだけのことをやらせるのは、本当に大変です。さらに、試験ではたいてい親子での面接があるので、親も練習が必須です。

「試しに受けてみようかな」といった軽いノリでできるものではないのです。もちろん、受験は誰でもできますが、人気校への合格は決して簡単ではありません。

お教室もいまやワーママ対応! 専業主婦が当たり前の時代は終わった

お教室通いを始めて、まず働いているママが増えていることに驚きました。8年前は、お教室で知り合ったママで、働いていたのはたったひとり。お受験ママは専業主婦が当たり前の世界だと感じました。

いまのお教室には共働き家庭のお子さんが多く通うので、土日の授業も増えていましたし、実際にすごく混んでいました。働いているママ向けの受験セミナーも開催されていました。

また、保育園通いの子が増えているのも最近の傾向だと思います。8年前は、正社員で働いているママ友が、「保育園の子は、うちの娘と男の子がひとりだけ。幼稚園の子と比べてすごくマイペースで、ほかのママたちの視線が痛い」と言っていましたが、いまや保育園通いの子がほぼ半数を占めています。保育園通いが受験に不利なんてことはないし、ママも働いていて、比較的家計に余裕のある共働き家庭が私立を目指す、というケースが増えているのかもしれませんね。

さらに、専業主婦のママ友は、夏前にお教室の先生にこんなことを言われたそう。
「いまは自分の子が優秀に見えるだろうけど、働いているママは時間の使い方が上手だから、お子さんの勉強も効率よく進めるので、あとからの追い上げがすごいですよ」

これは、私もよくわかります。息子の受験のときは専業主婦だったので、ふたりでいる時間がすごく長くて、受験勉強にメリハリがつけられず、息子ができないことにイラ立つことが多くありました。そうなると、お互い感情的になってしまい悪循環に。でも娘のときは、限られた時間の中でやり繰りして勉強するしかなかったので、できてもできなくても、親子ですっきり気持ちをリセットして、煮詰まってしまうということがあまりなかったのです。

小学校受験成功のカギは、パパの積極的参加です!

そして、ママの変化だけでなく、とにかくビックリしたのが、パパが受験に積極的に関わっていたことです。息子のときは、お教室にパパが来ている家庭なんてほぼありませんでした。今回は、毎回パパが同行している家庭もありましたし、4か月の間にクラス全員のパパの顔を見ることができました。

以前は、パパは面接のみの参加という家庭が多く、受験のすべてはママに任されがちでした。小学校受験を扱ったテレビドラマなんかも、そういった描写が多かったように思います。

おそらく、普段の生活でも、家事や育児をパパと上手に分担している家庭が多くなったのだと思います。だから、受験に関するタスクも、夫婦でうまく分担できて、それが当たり前になっているのでしょう。今後は、これが小学校受験の基本スタイルになっていくような気がします。
わが家も、パパが娘をお教室に連れて行き、ほかのパパたちからよい刺激を受けていたようです。パパ同士が和気あいあいと情報交換している姿もよく見かけました。お受験がらみだといつも以上に気を遣うママ友との付き合いも、パパに任せることで、うまく回避できた、というのもあるかもしれませんね。

小学校受験を考えている働くママへ!

小学校受験事情の変化をひしひしと感じながら挑戦した娘の受験。無事、希望の小学校に合格することができました。

学校説明会に行くと、必ず「学童保育」の話になり、校内に学童がある学校や、利用できる民間の学童を紹介する学校もありました。そんなことから、受験用のお教室だけでなく、小学校側も働くママが増えたことに対応してきているんだな、と感じました。

とにかく、働きながら子どもの受験に挑戦するママが増えていることは身をもって実感しました。小学校側もそれに対応していかなければ、各家庭で受験体制をつくることができず、受験生も減ってしまうというわけですよね。

お金はかかりますが、やはり私立には公立と違ったよさがあります。家庭に合った教育方針の学校を選べる、子どもに合った授業内容の学校を選べる、児童や家庭への対応がきめ細かい……など。そういった環境を選べることが、私や娘には大事でした。忙しいワーママでも諦めず、小学校受験に挑戦できる!ということを皆さんにお伝えしたいです。

※この記事は2017年12月時点での情報です。


さくらさん
都内に住む40代の主婦。以前は専業主婦だったが、3年前よりパートで会社勤めを始める。都内の私立中学校に通う息子と近所の私立幼稚園に通う娘がいて、このたび娘の小学校受験に挑戦。「二度目なので割と余裕はあったけど、やっぱり合格が決まるまでは気が気ではなかった!」とのこと。

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