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温活で仕事への活力を取り戻せ!~冬のオフィス編~

寒さがピークを迎える今の時期。オフィスでの「冷え」に悩まされる女性は多いでしょう。
「開けっ放しのドアの近くの席だから寒い」「足元は冷えるのに暖房が効き過ぎて頭がぼーっとする」「制服が寒い。中に何枚も着込まなきゃいけないから肩が凝る」など、冷えから起こるさまざまな不調を我慢していませんか?女性にとって冷えは大敵。健康や美容だけでなく、仕事の効率ややる気にも悪影響を及ぼします。

そこで、オフィスで気軽に実践できる正しい温活の方法を、冷え対策に関する著書も多い、医師の石原新菜先生に教えていただきました。

「座りっぱなし」「ながら飲み」が冷えを招く

冬だから冷えるのは当たり前。たいていの人は、そう考えているのではないでしょうか。でも、間違った生活習慣がもとで起こる「冷え」もあること、ご存じですか?

その習慣のひとつが、水分のとり過ぎ。美容のためには1日2ℓの水を飲むとよい、といわれていますが、それは日頃から運動やエクササイズなどを欠かさない人の話で、普通の人はのどが渇いたときに飲めば十分。意識してたくさんの水分をとる必要はないのです。過剰な水分は体内に溜まり、体を冷やしてしまいます。

さらに運動不足もよくありません。筋肉を動かすことで血流がアップし、余分な水分の排出や脂肪燃焼が促されて体温が上昇します。体を動かさないでいると、体内に水が溜まり続け、いつまでも冷えはとれません。

つまり、1日中座りっぱなしで仕事をしながら、クセや習慣でコーヒーやお茶を何杯も飲んでいる人は、冷えを招きやすい生活をしているといえます。心当たりはありませんか?

体が冷えると、血管が収縮して、体内のすみずみに栄養や酸素が届きにくくなります。内臓の機能や酵素の働きも低下し、肩凝り、便秘や下痢、肌荒れ、くすみ、あるいは太りやすい体質になったり、いつも何となくだるくてイライラしてしまったり。こうなると仕事に集中できず、ミスを繰り返す心配も出てきます。また、女性の場合は生理痛や子宮・卵巣の病気になるリスクも高まります。

オフィスですぐにできるカンタン温活

冷えを招く生活習慣の改善とともに、手軽な温活にもトライしてみましょう。オフィスでカンタンに実践できる、冷えとり方法をいくつかご紹介します。

■温活に効く飲み物・食べ物
・のどが渇いたらショウガ紅茶を
だらだら飲まず、のどが渇いたときだけ水分をとるように意識してください。その際は、体を温める作用がある紅茶がオススメ。さらに、すりおろしたショウガをカップに小さじ1、2杯入れると、温め効果がアップします。お好みで黒砂糖やはちみつを入れてもOK。マグボトルなどで持ち歩くと便利です。

・ランチの主食は“色の濃いもの”を意識して
食べ物には、体を温める性質・冷やす性質を持ったものがあります。白米、うどん、小麦などでできた白いパンは体を冷やし、玄米、そば、ライ麦などでできた黒いパンは温めます。体を温めるものの目安は「色の濃いもの、暖色系のもの」。そう考えると、ランチの選び方も変わってくるはず。麺を食べたいなら、うどんよりそばを選んだほうが冷え対策には有効でしょう。ショウガやニンニク、ネギ、唐辛子は強力な温め食材なので、薬味たっぷりのそばは特にオススメです。

・おやつにはドライフルーツやせんべいを
白砂糖やバター、牛乳は体を冷やす食べ物です。なので、クッキーやケーキは体を冷やすおやつといえるでしょう。一方、黒砂糖や黒ゴマ、小豆、ドライフルーツは体を温める食べ物。間食をするときは、ドライフルーツや黒ゴマせんべい、あんこの和菓子を食べるのがGOOD。高カカオのチョコレートなども体を温める効果があるようです。

■お手軽エクササイズで温活
・デスクで座ったまま
 背筋を伸ばして両足をそろえ、おなかに力を入れて足裏を床から1cm浮かせる、この状態を30秒キープ×3回繰り返します。座りっぱなしは下半身の血流を悪くし、冷えのもとに。座ったままエクササイズで解消しましょう。筋肉量アップにも効果的です。

・コピーをとりながら
ひざが直角かそれ以上になるまで、ゆっくり片足を上げる、これを左右10回ずつ繰り返します。ふらつく場合は、壁に手をつけて行ってもOK。コピーやエレベーターなど、立っているわずかな時間でも十分運動になります。

・通勤電車の中で
通勤電車の中で立ったまま、腹筋に力を入れてお尻を締めるようにし、その状態をキープ。または、つま先立ちをキープ。1駅分だけでもトレーニングタイムにあててみてはいかがでしょうか?

■温活グッズを活用
・腹巻き
おなかは臓器や血管が多く集まる場所なので、温めると効率的に全身を温めることができます。夏でも着用したい冷えとりのマストアイテム!

・ひざ掛け
下半身をしっかり温め、血行をよくするのが大事なポイント。おなかから足首まで覆える、大判の物がオススメです。

・携帯カイロ
特に冷えを感じるときは、腹巻きの上に貼っておなかを温めるのも◎。冷え解消のツボが集まっているへそ下6~7㎝を温めるとより効果的です。

・携帯湯たんぽ
座っているとき太ももに乗せて使うと効果的。大きな筋肉がある太ももやお尻は、全身の血行にも影響を与えます。

・短い丈のレギンス
スカートの中に着用します。特に制服で毎日スカートをはく人の冷え対策にオススメ。

・5本指の靴下&厚手の靴下&レッグウォーマー
重ね履きでしっかりと対策。心臓に血液を戻す“ポンプ”の役割をしている、足裏やふくらはぎの筋肉を冷やさないようにします。

温活効果を高める生活習慣を心がける

自宅でも余分な水分をとらないことは大切。血流を改善して温まりやすい体を作るには、定期的な運動も心がけましょう。毎日か1日置きに、20~30分程度のウォーキングを続けたいものです。これに腹筋や腕立て伏せなどの、筋トレを組み合わせると冷え防止効果がさらに高まります。

入浴にもコツがあります。体温を上げるには30~40分の半身浴がピッタリですが、毎日そんなにゆっくりお風呂に浸かっていられないという人もいるでしょう。そんな人に実践して欲しいのが、「3-3-3」の入浴法。

42度以上のお湯に3分浸かって、湯船からあがって3分体を冷まし、また3分浸かる、というように、「浸かってあがる」を3セット繰り返します。こうすることで全身の血行がよくなり、効率的に体を温めることができます。最初は週3回を目安に試してみてください。

まとめ

冷房が完備され、冷たい食べ物や飲み物が好きなときに手に入る現代社会は、冷えを溜めやすい環境だといえます。オフィスでいつも体が冷えていて、仕事がどうもはかどらないという人は、今回ご紹介した温活のうち、始めやすいことから日々実践してみてください。冷えによる体の不調が改善できれば、仕事へのやる気や集中力もグッと上がるはずです。

※この記事は2018年1月時点での情報です。


記事監修:石原新菜
イシハラクリニック副院長
1980年長崎県生まれ。幼少期をスイスで過ごし、帰国後は伊東の緑豊かな環境で育つ。医学生の頃から自然医学の泰斗で医学博士の父、石原結實と共にメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。著書に13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム)の他、約20冊がある。韓国、台湾、ベトナムなどで翻訳されている。

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