注目記事を読む

忙しい朝が快適に!知っておきたい「朝用収納術」と「朝用時間術」

生産性の高い朝型の働き方が注目されている中、余裕をもって起きて朝早く出社、静かなうちに仕事を片付けよう!とは思っていても、実際にはギリギリに起きて、身支度をあわただしく済ませ、始業時間直前に出社、という人も多いはず。そこで、貴重な朝の時間を無駄にしないために、ぜひ知ってほしいのが「朝用収納術」。朝食、メイク、服選びなど、朝の準備にかかる時間を“収納”で短縮します!

今回は、整理収納お片付けコンサルタントで時間整理マイスターでもある長柴美恵さんに、朝の準備であわてない「朝用収納術」と、併せて実践したい「朝用時間術」について教えてもらいました。
 

朝用収納術「一緒に使うモノをまとめておく」

朝の行動を思い出してみましょう。同じところを何度も歩き回っていませんか?歩数が多いということは、それだけ準備に時間がかかるということ。多くの人が朝行っていることといえば洗濯、食事、メイク、身支度、持ち物チェックなど。これらの行動でそれぞれに必要なモノを、使う場所ごとにまとめておくことで時間が短縮できます。

始めに、朝準備の場所、歩く道(道線)を見取り図など書いて確認してみましょう。上の図の赤丸は朝立ち寄る場所を指しています。できるだけ同じところを何度も歩き回らずに『ついで行動』ができるよう、準備の順番を見直してみてください。

次に、下記の朝準備の順番を例に、時間短縮につながる収納術をお話しします。

①歯みがき
②洗濯(洗濯機にスイッチを入れる)
③調理
④食事
⑤洗顔
⑥メイクアップ
⑦ヘアメイク
⑧洗濯物を干す
⑨着替え
⑩持ち物チェック

①歯みがき
起きてまだ目も覚めないうちの行動です。鏡裏の収納から取り出す面倒はやめて、すぐ手に取れて、簡単に元に戻せるよう、歯ブラシなどは洗面台周辺に出しておきましょう。

Ⓒ長柴美恵

②洗濯(洗濯機にスイッチを入れる)
朝、衣類を洗濯ネットに入れたり、オシャレ着と分けたり、確認しながら振り分ける行動は貴重な時間を奪います。これらは服を脱いだときにやっておくと、洗濯時の時間短縮につながります。また、洗剤、柔軟剤、オシャレ着洗剤、洗濯ネットなどは、一歩も歩かずに手を伸ばすだけで取り出せる、洗濯機の上や隣に置くことで洗濯がスムーズに始められます。そして、洗濯機が回っている間に他のことをやってしまいましょう。

Ⓒ長柴美恵

③調理
たとえば、パン食の人なら、バター、ジャム、ハム、チーズなど、パンを食べるときに必要なモノをひとつのカゴにまとめて『パン食セット』として冷蔵庫に入れておき、朝そのカゴごと取り出します。一緒に食べたいヨーグルトなども、そばに置いておけば忘れず一度に取り出せます。パンはトースターのそばを指定席にしましょう。他にも、朝作るおかずの材料をひとつのカゴにまとめて『おかずセット』、お弁当の材料は『お弁当セット』というように作り、そのまま冷蔵庫から取り出せば、迷うことなくスムーズに調理に取り掛かれます。休日や夜に下ごしらえをして、火を通すだけの状態でストックしておくと、さらに朝の調理時間が短縮できます。スムージーの場合は野菜をカットして『スムージーセット』を作り、冷蔵庫に用意しておくのもおすすめです。

Ⓒ長柴美恵

④食事
朝食に使う食器を取り出す際、あちこちの棚の扉を開ける行動は大きな時間の無駄です。『お皿+スープカップ』または、『茶碗+お椀+箸』はまとめて食器棚の1か所に収納します。

Ⓒ長柴美恵

時間が短縮できるようになれば、コーヒーなども飲めるようになります。その際、『コーヒーセット』や『お茶セット』をポットの近くに置いておくとすぐに入れられます。

Ⓒ長柴美恵

⑤洗顔
歯みがきと同時に行う人は、洗顔料などを歯ブラシとセットにしておくと便利です。タオルもすぐに使える場所に用意しておきます。洗顔後にメイクアップが続くと思いますので、その行動の流れを考えて、必要となるヘアピンやタオルもそばに収納しておきましょう。

⑥メイクアップ
化粧品はメイクをする場所にまとめて収納します。その際、今使っている化粧品だけでまとめることがポイントです。たとえば、冬なら夏用化粧品は別の場所に保管します。スキンケア用品が朝用と夜用で異なる場合は、朝用がすぐに取り出せるようにしておきます。メイクアップ用品は自宅用と持ち歩き用とで分けます。大きなポーチに、ファンデーション、シャドー、リップ、アイライン、ビューラー、リップブラシ、フェイスブラシなどをすべて入れて、ガチャガチャとかき回しながら取り出すようでは、化粧品のケースなどが傷みますし、何より探す時間が無駄です。自宅用はそれぞれの目的を明確にして、メイクアップ用品とメイク道具とで分けて収納します。チューブなどは牛乳パックを使って立てて収納すると便利です。

Ⓒ長柴美恵

持ち歩き用ポーチには、外出先でメイク直しがしやすいよう必要なモノだけを入れ、使用しないモノは自宅に置いておきましょう。ガチャガチャ探す手間も無くなり、バッグも軽くなります。

⑦ヘアメイク
ヘアケア剤、ヘアアクセサリー、ドライヤー、ブラシなどは大きさが異なるため、一緒にまとめる収納はおすすめしません。洗面台の鏡裏に収納する際、ポイントになるのは使う頻度です。もし鏡が三面に開く場合は、使用頻度の高いモノは端の鏡裏に入れます。見るのは一番大きい正面鏡なので、ここの開閉が多いと何度も手が止まってしまい、朝の貴重な時間が奪われるだけでなく、無駄なストレスも生じます。正面鏡裏の収納は、あまり開閉しないことを前提に、使用頻度の低いモノやストックの保管に使うといいでしょう。

Ⓒ長柴美恵

ドライヤーは出して置いてもいいのですが、もし収納するなら、手を伸ばして取れる一番上段の引出しなどがおすすめです。

Ⓒ長柴美恵

細かいヘアアクセサリーは迷子にならないように必ずカゴなどに入れましょう。

Ⓒ長柴美恵

⑧洗濯物を干す
朝の行動の順番としては「洗濯機の洗濯が終わったとき」です。干す場所がベランダであればベランダ周辺に洗濯リングや洗濯バサミを置くと、干すときにとても便利です。しかし、邪魔だからといって外に置きっ放しにしてしまうと、雨や風で汚れがひどくなるので気を付けましょう。

⑨着替え
朝、着る服に迷うことはNGです。前の晩に翌日の天気や気温をチェックし、着るモノをセットしてクローゼットの端にかけておきます。ストッキング、インナー、アクセサリーも選んでおき、着替えるところに一緒に置いておきましょう。朝は着替えるだけで済むようにします。

Ⓒ長柴美恵

さらに衣類の収納は、仕事用やプライベート用などの用途別、アイテム別、色別などで分けておくとコーディネートがしやすくなります。その際、ハンガーは利き手に合わせて向きを揃えます。右利きの方は右手でハンガーを持つので、前身ごろが左向きになるように掛けるとスムーズに前身ごろが確認できます。

Ⓒ長柴美恵

二階建てのお住まいで洗濯物を干す場所と着替えの場所が二階であれば、洗濯物干しと着替えを続けて行いましょう。二階へ上がる行動が一度で済みます。

⑩持ち物チェック
本来、朝やるべきではない行動です。事前に用意が必要なモノや、早朝では用意できないモノもあるかもしれません。忘れ物をなくすためにも、必ず前日までにチェックしておきましょう。しかし、バッグの中がグチャグチャでは忘れ物にも気付けませんし、探す時間もかかります。使いたいモノがすぐに取り出せるよう、バッグの中は縦収納がおすすめです。中央が仕切られているとモノが立てやすく使い勝手がよいです。内部にポケットが適度にあると、細かいモノが迷子にならずに済みます。ポケットがない場合でも、種類別にポーチにまとめてバッグに入れましょう。持ち物チェックがしやすくなります。

Ⓒ長柴美恵

 

朝用時間術「ゆとりのある朝のためにやっておきたいこと」

「朝用収納術」が時間短縮のヒントになったと思いますが、そもそも時間ギリギリで行動していたら、朝のバタバタからは卒業できません。朝のゆとりはそれぞれの行動にかかる時間を把握することから生まれます。朝の貴重な時間を有効に使うための「朝用時間術」は次のとおりです。

①計算して起床時間を決める
起きてから出かけるまでにかかる時間を計算し、起床時間を決めます。たとえば私の場合、朝家事と身支度時間を含めて、遅くても外出する2時間前には起きます。5時に外出する日は3時に起きます。子どもたちの弁当を作っているときは、外出の2時間半前に起きていました。朝家事を済ませてから出かけるのは、帰宅後の時間にゆとりができるからです。

②通勤時間で気持ちを切り替える
バタバタしたまま家を出ると、なかなか気持ちが落ち着きませんが、家を出たら一呼吸、会社に着くまでの通勤時間で『今日やること』を再確認し、気持ちを切り替えます。「朝用収納術」の活用で、毎朝あわてずに家を出られるようになれば、出社後、仕事モードへの切り替えもよりスムーズになるでしょう。

③前日に準備時間を確保する
朝に限らずバタバタしてしまうのは『準備時間』がないからです。準備には必ずそのための時間が必要です。朝、すべての準備をするには、その分早く起きなければなりませんし、早朝ではアクシデントに対応できない場合もあるでしょう。翌朝のための『準備時間』を前の晩に必ずとってください。朝の時間と気持ちが格段に変わります。
 

まとめ

朝準備で家の中を無駄に歩き回ることがないよう、行動の順番を見直し、「朝用収納術」で一緒に使うモノをまとめておくだけで、想像以上に無駄な時間がカットできると思います。さらに、行動にかかる時間を把握し、その分の時間をきちんと確保するなど「朝用時間術」を併せて活用すれば、時短効果はより高まります。朝準備の時短が叶えば朝のバタバタは解消され、あなたもきっと爽やかに一日の始まりを過ごせるはずです。

※この記事は2018年2月時点での情報です。
 

記事監修:長柴美恵
収納ドクター®。防災備蓄収納プランナー®・防災士・整理収納お片付けコンサルタント・時間整理マイスター・ファイリングデザイナー・メンタルヘルスマネジメントラインケア。
前事業時に片付け収納が得意であることを自負し、数々の友人宅を訪問。全く片付けられずに悩んでいる人たちを目の当たりにしたことをキッカケに、順調だった前事業を解散して「収納ドクター®」として新たなビジネスへの転換を決意。2006年3月にモノ紙時間を整理する「整理収納お片付けコンサルタント」として活動開始。『心が輝く住まいに変える』を理念に住まい創りをサポートする。東日本大震災後、東北応援活動を行い、防災備蓄の必要性を痛感。2016年6月、一般社団法人防災備蓄収納プランナー協会を設立。減災を目指し、防災備蓄のための収納プランナーを育成する。年間約80回以上の講演・講座、メディア出演多数。3人の子どもを育て上げた母親でもある。

関連ワード