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疲労回復専用ジム『ゼロジム』女性ディレクターが教える!疲労回復の極意

会社帰りは毎日へとへと、疲れているのに寝つきが悪い、眠りが浅くて寝覚めが最悪……。こんな疲れのサインを放置している人はいませんか? そのままにしておくと、仕事の効率が悪くなったり、うっかりミスを繰り返したり、業務に支障が出る可能性も。

そこで今回は、日本初の疲労回復専用ジム『ZERO GYM(ゼロジム)』で、独自の疲労回復メソッドを提唱し、ビジネスパーソンからの注目を一身に集めているボディデザイナー、松尾伊津香さんに、疲労回復の極意を教えてもらいます。すぐに実践したくなること、間違いなしです!

疲労はパフォーマンス低下を知らせる体からの警告

――栄養ドリンクを飲んだり、早めに布団に入ったりしても、「何となく疲れがとれない」と感じることが多くあります。これはなぜなのでしょうか。

良質な睡眠が得られていないからだと考えられます。
“疲労”には、体の疲労と脳の疲労の2種類があります。現代のオフィスワーカーは、1日の多くの時間を座った姿勢でパソコンに向かって過ごしますね。つまり体をほとんど動かさずに、脳だけ使い続けるという時間が長いのです。同じ姿勢をとり続けると、血行が悪くなり、体に老廃物や疲労物質がたまってしまうため、体の疲労感を生み出します。

――なるほど。では脳の疲労は?

脳を使い続けると、交感神経が優位に働き続け、気持ちを緩めようとしても緩まなくなってしまいます。そもそも、疲れを解消し脳と体をリセットするには、睡眠がカギとなりますが、眠気は交感神経よりも副交感神経が活発に働き、血圧や体温が低下するタイミングで訪れます。したがって交感神経が優位に働いているままだと、布団に入っても頭が冴えてなかなか寝つけません。さらに、ほぼ1日を座ったままで過ごすと、体温の上昇と下降のメリハリがなくなるため、眠気がなかなか訪れない、寝ても眠りが浅くなってしまうという状況になります。結果、脳が休まらずに疲れが蓄積してしまうのです。

――それで、「ちゃんと寝たはずなのに疲れがとれない」となるのですね。

4ステップのトレーニングで思考をゼロに

――こちらの『ZERO GYM』は、ビジネスパーソンの疲労回復に特化するという、新しいコンセプトのジムだとうかがいました。松尾さんが開発した疲労回復プログラムが、長年凝り固まった疲れを見事に解消してくれると、ビジネス誌などで話題になっていますが、どんな方が来られるのですか?

やはり、ビジネスシーンで活躍されている30~50代の男性が多く来られますが、20代や60代の方、女性など幅広くご利用いただいています。テレビや雑誌で紹介していただいたおかげもあり、2017年6月のオープン以来、延べ1,000人以上の方に疲労回復プログラムを受講いただきました。

――ジムというと体を鍛えて筋肉をつけるところというイメージがありますが、疲労回復プログラムは、違うのですか?

違います。目的は、思考をゼロにし最高の脱力状態に身を置いて、脳と体の疲労を払い落とすこと。すると自律神経のリズムが整い、疲れがたまりにくくもなります。疲労回復プログラムは、ストレッチ、自重トレーニングに加え、瞑想・マインドフルネス、脱力の4ステップで成り立っていて、この順番を踏むことが大事です。
具体的にご紹介しますね。

 ストレッチで体をほぐします。

 自重トレーニングで血行をよくして老廃物や疲労物質を流します。自重トレーニングとは、ダンベルなどの器具を使わず、自分の体重で負荷をかけるトレーニング。インストラクターが誘導し、体を追い込みます。100m走の最中に考えごとができないのと一緒です。同様にきついトレーニングに集中することで、疲労物質が流れるだけでなく、渦巻く思考が止まりやすいというメリットがあります。

 瞑想を行って思考を止め、脳にかかったプレッシャーを緩めていきます。“頭が真っ白”の状態になります。

 マットの上に横になることで、自然と体の力が抜けていきます。

――気持ちよさそうですね。

「スピリチュアルなのはちょっと……」と勘違いされたり、瞑想の効果を疑っていた方でも、75分のプログラムの最後には全身の力が抜けて、至福のリラックスタイムを過ごされますよ。

――ところで、どのような経緯から、このプログラムを開発されたのですか?

私が瞑想オタクだったからです(笑)。瞑想法を使って食欲をコントロールする手法を独自に編み出して本にするほどです(笑)。

学生時代に、瞑想で心を整えるというヨガ哲学の手法を知り、アメリカに渡って勉強をしました。ヨガでは、その知恵を日常に活かすことを大事にします。だから帰国後、ビジネスパーソンの「思考が止まらない脳の疲れ」という悩みにヨガの瞑想が活かせないかと考えたのです。そこで生まれたのが、このプログラムです。

疲れをためない自己管理方法

――自己管理方法として、食生活についてはいかがでしょうか。

血糖値の変動が大きいと疲労がたまります。ランチ時に糖分が多い食事を摂ると、午後に眠気が強まり体のリズムが崩れやすいので、お昼は糖分に偏らない食事をするといいでしょう。また食後に15~20分程度歩くと、血糖値の急上昇を抑えられます。お仕事中にチョコなどの甘いものをつまむのも、やはり血糖値を上下させる原因となります。

――疲労の悪循環を早く断ち切るには、プロの指導を仰ぐことがより効果的だと思いますが、なかなかそうできない方も。そんな方たちに向けて、最後に何かアドバイスを。

まずは、良質な睡眠のために体を動かすことを心がけてください。特に股関節を動かすと血行が改善し、体温が上がって眠りが深くなります。オススメはスクワットです。また片足を大きく前に踏み出し、腰を落として股関節を前後に広げるというトレーニングでもいいでしょう。寝る少し前に、無理のない範囲で股関節の広がりを意識しながら行うといいですね。

交感神経と副交感神経のバランスを整えるには、深い呼吸が効果的です。ただ、深い呼吸をしようとして力んでしまう方もいるので、腕を使って胸を開くことをオススメします。自然に呼吸が深まります。具体的には、伸びをするように両腕を上に突き上げる動きがいいですね。呼吸を止めずに両腕を高く上げ、ゆっくり下ろします。寝る前に数回行うと、自然とお休みモードに入りやすくなりますよ。

まとめ

疲労が蓄積すると仕事のスピードが遅くなり、うっかりミスが増えるもの。やり直すのにまた残業し、さらに疲れてミスが増える……。そんな悪循環に陥らないよう、正しい回復法で心身をリセットすることが大切だと分かりました。
「働いている方の中には、お仕事を優先し、自分の健康が二の次になっているケースが多く見られます。でもこの先の人生も考えて、健康な体づくりの時間を今より少し長くとるように心がけていただきたいものですね」と、松尾さん。体をいたわることで仕事のパフォーマンスが違ってくるのかもしれません。

※この記事は2018年2月時点での情報です。

記事監修:松尾 伊津香(まつお いつか)
プロボディデザイナー/ZERO GYM プログラムディレクター
全米ヨガアライアンスRYT200 時間取得。日本ヨーガ瞑想協会登録講師。アナトミック骨盤ヨガ指導講師。ミスター&ミセス・モデルジャパン2016 日本大会〈ミス・モデルジャパン ガールズ部門〉第3位。1987年生まれ。福岡県博多区出身。修猷館高校、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。大学在学中、心理学・精神医学を学ぶ傍ら、ヨガ哲学やメディテーションに出合い、目覚める。アメリカ留学にてその知識を深め、帰国後は銀座でヨガインストラクターとして勤務。その後、全国に50店舗以上展開する女性専用ダイエット専門ジムShapes International の六本木本店店長兼スーパーバイザーを経て、疲労回復専用ジム「ZERO GYM」プログラムディレクターに就任。著書に『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』、『超「姿勢」力』(ZERO GYM著)がある。

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