派遣を学ぶ

キャリアカウンセラーが告白!派遣社員に求めるスキルと時給の関係

派遣社員として働くメリットのひとつに、パートやアルバイトと比べて「時給が高い」ということがあります。より高い時給で採用されるためには、さまざまなスキルが必要です。でも自分が持っているスキルがどれくらい時給に影響するのか、よくわからないという人も多いのでは? 今回は、より高い時給で働くためにぜひ知っておきたい、時給とスキルの関係についてご紹介します!

職種によって求められるパソコンスキルが違う!?

一口に派遣社員といっても、販売・接客、コールセンター、事務、営業、製造、介護、医療など、さまざまな職種がありますが、中でもパソコンスキルを必要とするのが、コールセンターと事務です。コールセンターや事務の仕事に採用される際に、どのようなパソコンスキルが、どれくらいのレベルで求められているのかをご説明しましょう。

●コールセンターはタイピングスキルが必須

電話対応をしながらパソコン画面に入力するのが主な業務なので、両手でキーボード入力できることが大前提です。1分間に120~150文字程度入力できることが目安となります。また、タッチタイピング(ブラインドタッチ)ができればさらによいでしょう。

●事務職は未経験者と経験者で条件が変わる

事務職は、「ワード」「エクセル」「パワーポイント」の3つのソフトを使えることが求められます。さらに、事務職未経験者と経験者で変わってくるのが、これらを「どこまで使いこなせるか」という点です。
未経験の場合は、応募の段階である程度の用語を知っておく、基本操作はできるようになっておくといった準備や心構えが必要でしょう。
経験者とは実務経験が1年以上の人のことで、経験年数や実務内容によっても求められるスキルが変わります。
≪未経験者に求められるのは……≫
・ワード(Microsoft Word)
簡単な文書を作成する/フォントや色を変える/太字や下線、枠で囲うなど文書の体裁を整えられるなど。
・エクセル(Microsoft Excel)
表を作る/表からグラフを作る/SUM関数を使えるなど。
・パワーポイント(Microsoft PowerPoint)
新規ページを作る/フォントや文字の変更ができるなど。
≪経験者に求められるのは……≫
経験者の場合は、自分のスキルと希望する職とのマッチングがとても重要です。基本的なパソコンスキルはもちろんですが、「実務でどんなことを」「何のためにやったのか」を具体的に伝えられることが求められます。

たとえば「営業事務として○年勤務し、外出の多い営業のサポート業務を行っていました。具体的には、ワードやエクセルを使った見積書や提案書の作成、パワーポイントでプレゼンテーション資料の作成などです。エクセルはSUM、IF、AVERAGEなどの関数が使え、パワーポイントはスライドショー作成までできます」など、これまでの自分の仕事内容の棚卸しをして、具体的に言えるようにしておきましょう。
また、経理や秘書の場合は、会計ソフトが使えることも有利になります。

パソコンスキル以外に必要なのは「コミュニケーション能力」

事務やコールセンターの仕事にパソコンスキルは必須ですが、それだけでエントリーした職場に採用されるわけではありません。実は、それと同じくらい重視されるのが「コミュニケーション能力」なのです。パソコンスキルであれば書類を正確に仕上げたり、作業時間を短縮したりといったことで成果が明確ですが、ことコミュニケーション能力に関しては、高い、低いといった明確な違いがわかりにくいものです。コミュニケーション能力を判断するためのポイントとして、以下のようなことが挙げられます。

□自分からあいさつができる
□時間を守れる
□報告・連絡・相談ができる
□チームで協力して仕事ができる
□人と目を見て話せる・会話のキャッチボールができる
□その場の状況に応じて柔軟に対応ができる
□ビジネスにおける基本的な電話対応ができる

これらは「絶対にできなければいけない」というわけではありませんが、ある程度は身に付けておいた方がよいものです。派遣会社の担当者は、これらのコミュニケーション能力を面接時にチェックしています。自分のコミュニケーション能力がどれくらいのレベルなのかわからない場合は、派遣会社の担当者に直接聞いてみてもよいでしょう。

より高い時給を望むなら、資格も必要?

派遣社員としてより高い時給で働くためには、資格が必要になることもあります。ただし、資格は職種や仕事内容によって、時給アップにつながる場合と、つながらない場合とがあります。

パソコンスキルの資格としてよく知られている「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」は、資格を取っただけで時給が高くなるというわけではありません。重要なのは「実務で使えるかどうか」なので、高時給を狙うなら、資格取得とともに実務で使えるレベルにしておく必要があります。たとえ資格がなくても、実務の経験がある人の方が採用されやすく、時給も高くなる傾向にあります。

その他の資格では、外資系や貿易関係の職場で重視されるのが英語です。「TOEIC」や「TOEFL」など、一定以上のスコアを取得していると有利になります。中学や高校で取得した「英検」だけでは、英語を活かす職種としては残念ながらあまりアドバンテージにはならないようです。

時給の決め手は「即戦力」と「スキルアップ意欲」

派遣社員を採用する会社は、即戦力を求めていることがほとんどです。即戦力としてどれくらい会社側の要求にマッチするのかが、時給に反映されるといっても過言ではありません。

自分のスキルがどれくらいのレベルなのかを客観的にチェックしたい場合は、多くの派遣会社で実施しているスキルチェックを受けてみてはいかがでしょうか。スキルチェックは、数十項目にわたるチェックリストに答えていくもので、スキルチェックの結果が高ポイントの場合は時給も高くなります。勤務地が東京の場合の例では、時給は低くて1,200円程度、高くて2,000円程度と、800円もの差があります。だからといって経験やスキルを偽ってしまうと、就業後に求められたレベルの仕事をこなせず、かえって評価を下げてしまうことに。そのためにも「自分ができること」をきちんと把握しておくことが必要です。

また、自分に足りないスキルや、さらに深く学びたいことがあれば、パソコン教室や職業訓練に参加するなどして補っておくことも大切です。

そして、これらのスキルや資格とともに、とても大切なことがあります。それは、「やる気」と「スキルアップしようという意欲」です! たとえ未経験でも、積極的に学ぼうとする気持ちを表すことで、評価されることもあるのです。

◆取材協力:株式会社セントメディア

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