ヘルパー・介護士・介護福祉士の仕事内容
ホームヘルパーの派遣のお仕事は、要介護認定を受けた方の自宅を訪問して、家事の援助や入浴や食事といった身体的な介助を担当します。また、介護士や介護福祉士は、特別養護老人ホームや老人保健施設、病院、身体障がい者療護施設などに勤務し、施設に入居している方やデイサービスを必要とする要介護認定者の援助や介護を行います。施設では、入浴や食事など身体的な介助以外に、入所者やデイサービス利用者の輪に交じって、一緒にレクリエーションを行うこともあります。 そのほか、ケアマネジャー(介護支援専門員)や介護事務という派遣のお仕事もあります。前者はケアプランを作成し、介護保険の相談に乗るなど、高齢者たちが適切な介護が受けられるよう、ヘルパーを派遣する市町村などの行政機関や特別養護老人ホームや老人保健施設といった受け入れ施設と交渉や斡旋を担当します。後者は、介護報酬を請求するのが主な業務です。
資格・経験・スキルなど
介護や介助のお仕事では、高齢者や障がいのある方と身体的な接触があるため、適切な介護を行うための知識や技術が必要です。ヘルパーの派遣のお仕事に就くためには、現場で活躍できる最低限のスキルの証明となる初任者研修(以前のホームヘルパー2級が介護職員初任者研修の資格に改編)を取得しておく必要があります。また現在、介護の現場では「ホームヘルパー1級・2級・3級」 や、「介護職員基礎研修」「介護福祉士」など、さまざまな資格がありますが、ホームヘルパーの資格制度が廃止され、認定介護福祉士を頂点とした新たな制度に移行するといわれています。 介護福祉士や介護士の派遣のお仕事をするためには、介護福祉士の資格を取得する必要がありますが、介護実務の経験が3年以上、実働日数が540日以上になると実務者研修を受け、これを修了し、介護福祉士国家試験に合格すれば資格を取得できます。 介護事務の派遣のお仕事では、介護報酬を請求する「レセプト業務」を行うため、レセプト業務の経験があると、採用に有利になります。
平均時給
エリア毎に、一か月の間に掲載された「ヘルパー・介護士・介護福祉士」のお仕事情報を元に算出しています。
※データのない時給は「─」として表示
※2011年11月度の掲載情報を元に算出
仕事の特徴
「ヘルパー・介護士・介護福祉士」のお仕事が、どのような条件で働くことができるかの参考情報として活用ください。
※比率は関東エリアのお仕事情報を元に算出
※2011年11月度の掲載情報を元に算出
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医療・介護・福祉・教育のその他の職種
医療・介護・福祉・教育以外の職種
各種事務や経理、総務、人事、秘書、受付など、主に会社や事務所内でのお仕事です。
営業、販売、接客、テレオペなど、お客様と接する機会の多いお仕事です。
SE、プログラマ、ヘルプデスク、CADオペレータ、機械設計など、スキルが活かせるお仕事です。
Web、ファッション、インテリアなどのデザインや編集、制作をするお仕事です。
加工・仕分け・梱包・配送など、さまざまな製品の製造と流通に関わるお仕事です。
「ヘルパー・介護士・介護福祉士」を経験した方ならではの、その仕事のおすすめや不満点を公開
ニックネーム:まるちゃんさん (38歳 女性)
時間帯や勤務日は事前に要望が出せるので、私のライフサイクル(子供の関係)にマッチしていて良かったです。ただ、給与はやはり重労働の割には安く、昇給もまずありませんでした。私が5年間続けられたのはご利用者の笑顔のお陰だと思います。これからもっと介護を必要とする人が増えるので、雇用環境を整備してステータスの高い職種になってくれれば良いなと思っています。
ニックネーム:にんさん (29歳 女性)
高齢者介護にかかわってすでに8年目になります。業務内容は支援相談です。様々な人生の集大成を支える仕事なので、大変やりがいはあります。ただ高齢者の状態は不安定ですし、家族関係や社会との関係が複雑なケースも多く感情移入をしてしまうと自分が燃え尽きる可能性が高い仕事でもあります。結果がみえないことも多いので営業のように目にみえる形で残ることはないため寂しさもあり、労働に対しての対価が一般職の半分くらいなので離職者が多いのも納得がいきます。しかし、この仕事は大切な役割を担っていることはやったことがある人にしかわからないと思います。早急に社会的地位、給与面は解決しないといけないと思います。介護を志す若い人たちがこの仕事に夢を抱けるようにしてほしいです。
ニックネーム:白くま子さん (41歳 女性)
週に1回1時間だけ家事援助のヘルパーとして近所のお年寄り宅へ通った。仕事はどう頑張っても、1時間以上かかるし、行き帰りの時間等を含めたら合計3時間以上はいつも拘束されて、給料はとても安く、これはもうボランティアと割り切ってでしかできない仕事だと思った。ただ私が通っていたお年寄りはとてもいい方で、いわゆる情が移り、その方に会いに行くのが楽しみになり、仕事自体はとても楽しかった。私と話すのを楽しみに待っていてくださるので、仕事時間が超過してもお話するのを私自身も楽しみにしていた。私が体を壊して辞める時は、最後の挨拶をしながらその方の前で号泣してしまった。これはもう経験した人しか分からない感情だと思った。ただ給料面のことは早急に真剣に考えてもらいたいと強く思う。