ブライダル・セレモニースタッフは、冠婚葬祭での来場者の接客業務(フロント業務)や、会場の設営や撤去、予約の受付・登録・管理、進行管理、見積書などの種類作成など、さまざまな業務を担当します。その人のかけがえのない大切な時間を演出する大切なお仕事なので、おもてなしの心やマナーをもってお仕事に臨むことが求められます。また、やり直しのきかないものでもありますので、急なトラブルや進行遅延に対処できる臨機応変さも求められます。教育や研修を充実さえている企業もあり、未経験からもチャレンジしやすい職種になります。
ホテルでのフロント業務やイベントでの進行管理やプロデュース経験は、ブライダル・セレモニースタッフと業務内容が似ているところがあり、役立つ点が多いでしょう。資格としては、結婚式の場合、ブライダル関係団体によるウエディングプランナーの民間資格がいくつかあります。その他にも、フラワーコーディネーターやテーブルコーディネーターの資格を持っている方は、そのスキルを発揮しやすいと言えます。セレモニースタッフの場合、葬祭業界においての知識や技能のレベルが一定以上あると認められた「葬祭ディレクター」という資格があります。この資格は厚生労働省認定のもので、1級と2級があり、1級の受験資格は「葬祭実務経験を5年以上有する者、または平成27年度以前に2級合格後2年以上葬祭実務経験を有する者」、2級の受験資格は「葬祭実務経験を2年以上有する者」が受験資格になります。どちらも実務経験が必要なので、このお仕事を通して、資格取得を目指すことが可能です。